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第10回 米国中西部サミット大会

2000年7月27日(木)〜30日(日)




本大会・ウェルカムパーティ

京舞   地球儀交換
(日本からの「京舞」披露) (ホイットフィールド船長とジョン万次郎直系子孫のロバート・ホイットフィールドさんと中濱圭さんの地球儀交換)

 


分科会

 第10回米国中西部サミット大会では、シカゴ分科会(7月27日)、地域分科会(7月28〜29日)の2つの分科会が開催されました。

シカゴ分科会
Session #1 個性と創造性を育む教育現場の試み
(ラングストンヒューズ小学校、シカゴ農業高等学校)
Session #2 ろうあ者の教育
(ウイトニイエムヤング高校、シカゴろうあ者協会、ろうあセンター)
Session #3 日米の起業家精神の真髄とビジネスのあり方
(シカゴ商品取引所、シカゴ商業取引所、パーデュ大学)
Session #4 大都会と自然・住環境〜水と森と都市の共存〜
(シカゴ水道局、シカゴ市役所屋上)
Session #5 郵便事業交流
(シカゴ中央郵便局)
Session #6 ボランティア精神とNPOの役割〜シカゴ中心部の活性化〜
(ベセルニューライフ、ナチュラルタイズ)
Session #7 日米における加齢(高齢化)と健康保持の対応
(シカゴ市長事務所)

シカゴ分科会 #1
シカゴ分科会#1
(ラングストンヒューズ小学校で生徒さんたちと)

地域分科会
Session #1 酪農と遺伝子組み替え作物
(ウィスコンシン州:ウォタールー、マディソン)
Session #2 自然の豊かな恵みを生かした産業化(製造業)
(ウィスコンシン州:ウオタールー、マディソン)
Session #3 21世紀の農業と新農業の展開
(インディアナ州:ペルー)
Session #4 子供たちのサーカス
(インディアナ州:ペルー)
Session #5 アメリ力の大学生活の実体験
(インディァナ州:ヴィンセンス)
Session #6 都市の風土と文化の理解〜都市の風物詩〜
(インディァナ州:エヴァンズビル)
Session #7 都市の宝捜し〜ジャズとアンティークの街〜
(インディァナ州:リッチモンド)
Session #8 郵便文化交流
(インディァナ州:リッチモンド)
Session #9 文学作家と地域を訪ねる
(イリノイ州:ガリーナ)

地域分科会 #1
地方分科会#1
  地域分科会 #9
地方分科会#7
(ウィスコンシン州にて酪農視察) (ガリーナでホストと共に)

ホームビジット・ホームステイ

ホームビジット参加者の声

 ホストのローリーさんは大の日本通。日本酒大好きでお茶は毎日とのこと。日本語も週一回習っており、決して気取らず私と妻に話しかけてくれる。
 アメリ力のキャリアウーマンの引退後の活き活きとした生活をエンジョイしている姿を見せてくれている。日本とアメリ力のライフスタイルの違いを感じました。

 ホームビジットで二人のアメリ力高校生と一緒になった。彼らは少し日本語が話せた。私が中学1、2年くらいで習う英語を話したらとても驚いていた。私達が英語を話せるなんて思わなかったようだ。 二人のうち一人は日本を訪れたことがあるそうだ。東京など有名地を二つ三つ知っていた。もう一人は日本の映画に大変詳しかった。そして二人とも日本の最近の歌手を知っていた。しかし私はアメリ力の人気歌手も最近の映画もよく分からなかった。そのことを言うと少し残念な表情をしていた。
 たった一晩だったがいろいろな話をした。アメリ力のことをもっと勉強してくれば良かったと思った。また、日本のことはもっともっと知っておくべきだと思った。二人がアメリ力のことを多く語ってくれたのは自分の国のことを誇りに思うからこそだ。私も日本が好きで誇りに思う。だから、自分の英語で日本をたくさん紹介できるようになろう。


ホームステイ   ホームステイ

ホームステイ参加者の声

 長いバスの旅の末、夜遅く着いた家でまず迎えてくれたのが毛の長い悠然とした猫が5匹。そうだ、猫が好きだとプロフィールに書いたから私達を選んでくれたのだとまず納得。猫を糸口とした会話は次から次へと初日から深夜になってしまいました。
 漢詩のついた日本画が飾ってあって説明してくれというリクエストにはギブアップでしたが...。

 なんとホームステイ先は私と同じ職業の牛の蹄を削る削蹄師宅だったのです。これは願ってもないことでしたが、一体どうやって探したのか...そのときはまだ半信半疑でした。彼、バギー氏は私のために土曜日の仕事を用意していました。
 会う前から私の思いを分かってくれていたのです。一日一緒にいて彼の素晴らしい技術を習得させてもらいました。その後彼とは9月にイタリアで開催された蹄病学会で再会することが出来、また来年5月に彼は日本へ来る予定があるとのこと、そのときには息子を連れてくるように約束して別れました。

 ホームステイ先のBillからe-mailが入ったのは出発の2週間前。自宅でメールを開いて、「おーい、ホームステイ先から来たよ。」と妻に告げ、大喜びしました。この時から我が家の「草の根交流」は始まったのです。家族の紹介をはじめとして、やり取りが数回続き互いの気持ちを高めたということもあり、対面式のときは「やっと逢えた」というか、「再会した」という感じでした。「心の広さ」に感心しました。全く見ず知らずの日本人をボランティアで迎えてくれたという事実。また、心遣い、あふれるほどの暖かさに包まれ3日間はあっという間に過ぎていきました。このようなアレンジに帰国中空の上から感謝します。「米国人に友人がいる」ということは、正直言って子供みたいですが自慢です。

 ご主人のチェイスさんは私達と会ってすぐ、日本の名前は覚えられない、君達にアメリカンネームを付けようとジョー、ビル、メリーと名前を付けて知り合いに嬉しそうに紹介してくれました。ここに来て何が一番楽しかったかと聞かれて、迷わずチェイスさんのお家へのホームステイですと答えたら、サーカスの象の背中に乗れたことかと思ったと言いながら私の言葉を喜んで受け取ってもらえました。だって、本当にそのとおりだったのです。


フェアウェルパーティ

マリアッチ音楽演奏   輪になって踊る参加者達

 第10回大会の一つの特徴は音楽。その最後を飾るマリアッチ音楽演奏は、そのうちに参加者全員が演奏にあわせて輪になって踊りだすというエピソードも・・・


クライド・ボールズJr全米日米協会連合会長による挨拶

ボールズ氏  ・・・私の故郷はシカゴです。しかし第二の故郷を持っております。遥か海を隔てた小さな町です。海と山に挟まれた狭い狭い所をこの町の本通りが通っています。この第二の故郷において私は第二の家族を持つことか出来ました。この第二の家族とその友人を通して私はこの町の人々がどういう人たちであるかを知ることが出来ました。それによって国全体の人々がどういう人たちであるかを知ることが出来ました。私は自らの経験と観察で日本人が如何に暖かく、友情に富んでいるか、如何に親切で寛大で、礼儀正しく、人のことを心配してくれるか、如何に客人を歓待し厚遇し、ウィットとユーモアに富み、能力があり、創造性があり・・・感じることが出来ました。
 私の第二の家族の主人は英語が出来ませんし、私は日本語が話せません。しかし彼の歓待ぶりと暖かさと友情はどの国でも通じる言葉であり、私にも即座に通じた言葉です。私がこのようなことを申し上げるのは全て第9回万次郎草の根サミットのおかげです。あの大会は静岡県が主催し、私は同県下田市でホームステイを楽しむことが出来ました。ホームステイのホストになってくださった方が私の第二の家族になってくださったのです・・・。皆さまも今回、第10回サミットで私が経験したと同じ事を経験されたのではないかと切に期待しております。私どもは全て文化や人種の違いを乗り越えて同じ人間同士であるということをお感じになったのではないかと思います。そして私が下田で第二の家族を見つけたと同じように皆様も第二の家族を見つけ、それから来る満たされた気持ちを満喫しておられ、それがいつまでも続くことを祈っています。

※ボールズさんは第9回静岡大会全日程に参加され、静岡県下田市でホームステイを経験されました。