目次   前のページ

草の根通信Vol.56 国際草の根交流センター

協賛企業から

「あんしん、あったか、あかるく元気!」
全日本空輸株式会社調査室 吉原大司さんあんしん、あったか、あかるく元気!ANA私たちANAグループでは、「あんしん、あったか、あかるく元気!」をスローガンに掲げ、企業活動のあらゆる場面で社会的責任を果たすための活動を行っており、CIEの活動にも協力をさせていただいております。
CIEの草の根交流活動には、単なる海外旅行とは異なる大きな意義があると感じております。それは地域住民の方々が中心であること、ホームステイ形式で深い交流ができること、そして毎年200名を超す方々が草の根交流に参加していることなどです。

私たちの飛行機が、草の根交流サミットに参加される皆様と世界各国との相互理解の促進・友好関係の発展に少しでもお役に立てていると感じること、それが何よりの喜びです。

事務局便り

「アンクル・トムの小屋」と万次郎

ノーザンケンタッキーから見たオハイオ州ジョン万次郎が日本への帰国を果たした1851年、反奴隷制の小説として知られる「アンクル・トムの小屋」が奴隷制廃止主義の新聞に連載されました。物語はケンタッキー州を中心に展開します。奴隷の若い母親イライザが、息子のハリーと別々に売られるのから逃れるため、決死の覚悟でオハイオ川の氷に飛び移り、氷伝いに対岸のオハイオ州へ逃れる場面があります。広大なオハイオ川を実際に目の当たりにすると、小説とはいえ「母の強さ」に感動を覚えます。

リンカーンは作者のハリエット・ストー夫人に会った際、「そうか、このしとやかな婦人があの南北戦争を引き起こしたのだな」と語ったといわれています。リンカーンもアンクル・トムもケンタッキーで生まれ育ちました。ケンタッキーは南部奴隷州で、その北部は自由州のオハイオです。
南北戦争時の合衆国南北戦争で分裂したアメリカには大統領が2人いました。北部のリンカーン、南部のデービスともにケンタッキー生まれです。中立を宣言したケンタッキーは最大の激戦地となり、多くの悲劇が生まれたのです。
教会で人種差別を受けた万次郎をホイットフィールド船長が守ったとも伝えられていますが、万次郎が奴隷州ではなく自由州のマサチューセッツ州で生活できたのは幸運だったのかもしれません。


目次   前のページ