アトランタと言えば、マーガレット・ミッチェル著「風と共に去りぬ」を真っ先に思い浮かべる方も多いことでしょう。ビビアン・リーとクラーク・ゲーブルなど、豪華俳優陣で知られる同名の映画も、世界中で多くの人々に感動を与えました。ミッチェル自身も、南北戦争の激戦地アトランタ出身。このコースでは、彼女が「風と共に去りぬ」を執筆した「マーガレット・ミッチェル・ハウス」を訪ね、同作品がいかにして生まれたのか、また彼女の生涯を振り返ります。その他にも、郊外の可愛らしい町マリエッタに建つ「風と共に去りぬ博物館」を訪問し、映画にちなんだ品々を見学。さらに、アトランタ歴史センターでは、同時代の上流階級の大邸宅スワンハウスも見学します。

アトランタの中心街は、見所の宝庫。このコースでは、街の中心に位置するセンテニアル・オリンピック公園に面した3つのアトラクションを訪問します。一つ目は世界にニュースを発信するCNN本社ビル、CNNセンター。ここでは、実際の報道で使われているスタジオなどを見学します。世界を巡る報道の最先端を見ることができます。二つ目はワールド・オブ・コカ・コーラ。アトランタは、コカ・コーラの本社がある街。このワールド・オブ・コカ・コーラでは、いかにしてコカ・コーラが生まれたのか、またその秘密のレシピが収められた金庫の見学など、楽しいアトラクションがいっぱい。世界中の同社のソフト・ドリンクが好きなだけ試飲できるコーナーもあります。最後は、ジョージア水族館。全米最大規模の水族館の巨大水槽には圧倒されます。また、イルカ・ショーはミュージカル仕立てで、美しい音楽と光に彩られたストーリーが展開。イルカがすばらしい演技を見せてくれます。

アトランタ市民がもっとも誇りとする人物は、マーティン・ルーサー・キング・ジュニア牧師でしょう。キング牧師が生まれ育った一角は国の史跡に指定されています。そのキング牧師国立歴史地区には、彼の資料や遺品などが展示されているキング・センター、また父親の代から伝道が行われ、公民権運動の中心的存在ともなったエベニザー・バプティスト教会などがあります。美しい池の中央に安置されているキング牧師夫妻の棺には、全米の祝日キング牧師デー（1月）に毎年大統領が献花に訪れます。他にも、このコースでは、ジョージア出身の大統領で2002年のノーベル平和賞を受賞したジミー・カーター元大統領の功績を伝えるジミー・カーター・ライブラリーにも立ち寄ります。人権外交とNGOの支援活動でも知られるカーター元大統領は、今もジョージア州民に愛されています。最後は、アトランタ中心街に2007年に建設された公民権・人権センターを訪問します。市民の支援を受けて設立されたこのセンターには、キング牧師と公民権運動、また現在世界で起きている人権侵害やその擁護活動の情報が展示されています。

アトランタの中心街から少しはずれると、緑に覆われた南部らしい大自然が広がります。10月は、暑くもなく寒くもなく、そうした自然を満喫するには一番の季節です。このコースでは、まずアトランタ植物園を訪問。ここのキャノピー・ウォークと呼ばれる森の中に設置された回廊から、大自然の「緑の鳥瞰図」を楽しんでいただきます。チャタフーチー川ではカヤックを楽しみます。国立自然レクレーション地区として指定されている流域は、市民が自然を満喫できる憩いの場です。緑の静けさに囲まれ、ゆったりと流れるチャタフーチー川の上で、カヤックを楽しみながら自然の空気を思いっきり吸っていただきます（インストラクターの指示に従い、救命ベストを身に着けていただきます）。雨天の際は、カヤックに代えてファーンバング自然史博物館で、巨大恐竜をはじめとした太古の自然、また宇宙創造などの大掛かりな展示を見学します。

米国南東部は、人口と経済の両面で成長を続けるアメリカを先導するマーケット。その中心がアトランタ圏です。北東部や中西部が人口減少で連邦政府の議席数を減らす中、南東部はその数を増加させています。数百に及ぶ企業、非営利団体、連邦政府機関の地域本部がアトランタに置かれ、日本をはじめ各国がアメリカ南東部の総領事館をアトランタに設置しています。北米の製造業と流通の中心でもあり、ハーツフィールド・ジャクソン・アトランタ国際空港は、世界一の稼働量と世界最大の旅客輸送量を誇っています。その空輸能力と空港内の生鮮食料品センターなどにより、世界でもっとも効率的な空港に格付けされました。フォーチュン500社に選ばれた多くの企業と、国際的企業約500社がアトランタ圏内に本部を置き、アトランタ周辺の優れた労働力と相まって発展を続けています。このコースでは、ジョージア日米協会のいくつかの会員企業を巡りながら現地のビジネス事情を学びます。

アトランタと言えば、公設・私設の名門ゴルフコースが数多く点在する都市圏として全米でも有名です。その名門中の名門として知られる「イースト・レイク・ゴルフ・クラブ」でプレーします。このクラブは会員制ですが、草の根サミットを共催する現地のジョージア日米協会のはからいで、特別にプレーが可能となるものです。イースト・レイクは、「ゴルフの神様」ボビー・ジョーンズのホーム・クラブとして有名であり、PGAツアーのチャンピオンシップ(PGA Tour Championship by Coca Cola)も、2005年以来ずっとここで開催されています。ちょうど草の根サミットの開催時期は、このPGAツアーが行われた直後。タイガー・ウッズも愛する美しいコースで、ジョージア日米協会の会員の皆様といっしょにゴルフをお楽しみいただきます。