目次   前のページ 次のページ

草の根通信Vol.56 国際草の根交流センター

能登大会特集:大会参加者の感想
今回の能登大会特集は、さまざまな立場で大会に参加されたみなさまの感想を掲載致します。すべての交流のスタート地点となったサミット大会で、参加者たちは何を感じたのでしょうか。

胸が熱くなった「最高のおもてなし」
記念すべき第1回大会(京都)の会場にて 右端が中山さん  中山貴恵さん -日米草の根交流サミット全大会参加者-
自分なりの国際交流・異文化理解が何かできないか模索していた矢先、第1回日米草の根交流サミット大会の案内を手にしました。それから17年に亘る交流が始まりました。お互いの顔を見て話し合う事で距離を縮め、相手を理解する姿勢が生まれる。年齢や国籍を越えて、同じ人間として共感できる機会を数多く得ました。行く先々で温かく迎えられ、帰国後も多くの人達と手紙での交流が続いています。
全てのサミット大会に休まず参加出来たのも、多くの人に支えられ好奇心を絶やさず、健康でいられたからだと思います。貴重な出会いの芽を糧に、受身なだけではなく自ら発信しつつ、これからも相互理解と友好関係を深めたい。大切な人と人を結ぶお気に入りの言葉”Keep in touch!”を添えて。

写真02: 今は亡きJ.Fケネディ・ジュニアとケネディライブラリーにて
一緒にワインを飲み、話をした事は忘れられない。
写真03: ニューイングランド大会 黒船祭にて
筆で石やカードに名前を漢字(当て字)で書くボランティア


能登大会で披露されたご子孫からのメッセージ
左(着物)が北島稔子さん6代目 スコット・ホイットフィールドさん
数ヶ月前の悲劇的な地震災害にもかかわらず、大会を開催していただいた能登半島の皆様に心より感謝申し上げます。能登の皆様の温かい歓迎と友情は、166年前に万次郎がホイットフィールド船長から受けたものと変わらないと思います。
偶然の出逢いで異なる世界の二人が友人となり、その友情が年月を経て今日まで育まれてきました。皆さんには他の国や文化についてだけでなく、一人の人間についても何か新たに学ばれることを期待します。お互いが個人として出会い、学びあい、今後166年以上続く新しい友情を育むことが、この大会の真の意味だと思います。

5代目 中濱京さん 
皆様にお会いすることができ大変嬉しく思っております。正直なところ、今年、能登大会は開催されないと思っておりました。災害に遭われた方もいらっしゃる中で、大会を成功に導いてくださった全ての方に感謝の気持ちでいっぱいです。今年はホイットフィールド家より6代目のスコットさんが来日され、分科会、ホームステイを通してゆっくりと話ができ、両家の絆がより強くなった感じが致しました。
大会に参加する度に、国籍や老若男女を問わず皆様から、色々なことを学ばせていただいています。新たな人脈ができるというのは尊いもので、草の根交流の輪は一年ごとに確実に大きくなっています。来年はケンタッキーで開催される予定です。多くの皆様が参加され、お一人お一人が日米親善大使となって、すばらしい「ご縁」を大切に広げてくださることを願っております。

目次   前のページ 次のページ